それは、7年前の9月11日だった。〜名古屋集中豪雨のお話〜

こないだ関東を直撃した台風はなかなかの猛威でしたね。
しかし九州育ちのわたしには、まだまだ甘っちょろく感じられるのである。
一戸建ての家が揺れるくらいの台風を経験しているので
ただの大雨じゃん!と、つい思ってしまう…

そんな台風慣れしているわたしが、九州の台風よりビビった出来事が
7年前の2000年9月11日に、当時住んでいた名古屋でおこりました…

みんな、台風や大雨があるとTVで『降雨量は○○mmに…』なんて
よく聞くと思うけど…あれってどんだけやねん!?って実感値がないよね?

名古屋の集中豪雨では
2日間(実際に降っていたのは約1日分くらいだと思う)で567mm、
一年に降る雨の約1/3の量なんだそうです。
それでもなんだかピンとこないよね…
では当時の様子を具体的にお話しいたします…

注)ちょっと長いです。

それは、オットと遠距離恋愛中のこと。
名古屋で働いていた私は伏見っていうオフィス街のビルの中で働いておりました。
朝から変な天気で午後になるとどんどん雨がひどくなってきて
アルバイトの子達を先に帰宅させ、様子をみていたときのこと…
『まきちゃん!大変だよ!天白(私の家がある街)でバスが冠水してるよ!』と
青い顔した上司の声…

「へっ?カンスイ?カンスイって何?どっか内臓の名前っすか?」
『……道路がね、水浸しでね、バスが水に埋まってて屋根しか見えないのー!早く帰った方がいいよ!』
「…?…??…!?!!か、か、か、帰ります!』

そんなワケで直ちに帰宅しに地下鉄の駅に向かうとだな
なんだかね、改札に人が溢れている…
おっさんがすごい剣幕で駅員に文句いってる。
地下鉄が動かないのである。
地上から地下にジャバジャバ雨水が流れてきていて
階段がちょっとした風情のある滝になっていたりして…
ホームが水浸しになっている駅もあるのだそうだ。

私の職場近くのオフィスに車通勤している友達に電話をかけてみることにした。
携帯はみんなが一斉に使うせいで通信不能なので地上の公衆電話に行ってみる。

再び地上にでると傘をさしても意味が無いくらい地面から跳ね返る雨。
まるでバケツの水…いや、金だらいの水をモロに浴びているかのような手応えのある雨の勢い…。
傘をさして滝行をしているようだった。
雨つぶは五百円玉くらいの大きさに感じた。
五百円玉がじゃんじゃん降ってくるのを傘で受けている感触。
とにかく凄かった。

ようやく電話BOXにたどり着いて「ふぅ」と雨宿りできるかと思いきや…
下のわずかな隙間からバッシャバッシャ雨水のはねっかえりが入ってくるわ
雨水が足もとを流れの速い小川のように流れていくわで意外とホッとできず…
そのお友達ももう帰ってしまっていて会社にはいなかった。
後日わかったんだけど、お友達の車は帰宅途中に水が車内にまで入ってきて
エンストしてしまい旦那さんが4WDでどうにか迎えにきてくれて
無事脱出出来たという恐ろしい目にあっていたのです…。

もう一度駅に戻ってみたら、遠回りで乗り継いでいけば
うちの最寄り駅の一個手前まで帰れることが判明。
どうにか家路についたわけでありました。

疲れ切った皆をのせて地下鉄は走り、最寄り駅一個手前の「八事駅」に到着。
そこからは普通に歩くと12分くらい掛かるところに家があるので
私はそんなに遠くはないんだけど…そっから先もっと先に住んでる方々も沢山いるわけで
乗客たちはみんな八事駅から自分の家まで徒歩帰宅…
タクシー乗り場にはタクシーは一台もなく
車に乗ったからって、道が冠水している所もあるので無事に帰れる保証もなく
ぞろぞろと歩く集団が永遠と続いていたのでありました。
坂の多い地形でしたので、道は小川と化していて、
排水下水も一緒に流れ出てしまうので
…うんこ臭かった…(泣)
後日履いてた靴捨てた。

うちのマンションは坂の上だったし部屋も4階だったので建物は無事でしたが
会社の人の中には一階に住んでいて、ドアを開けて入ったら
「ぴちょ」って音がして…電気も停電していて…
思いきり床上浸水していたってひともいた訳です…。

着替えを済ませ、TVをつけてニュースをみながら
ふとベランダから通りをみると、トボトボと歩く途切れない列が…。
それは夜中までずっと続いておりました…。
何駅も歩いた人々がどれだけいたのだろう。
雨は夜中じゅう降り続き、朝方にはあがっていましたが
翌朝最寄り駅(地下鉄)に行ってみると…
切符売り場のあたりまで水が来ていた痕が…
そうです、最寄り駅は冠水し、電車が通っているホームは
雨水で満ち、階段を上がった自動改札の辺りまで水が上がってきていたのです。
自動改札機は乾かすために全部ふたを開けられ使えないので
駅員さんが小さい機械をつかってひとりひとり切符を通していました…。

お詫びしながら切符を通していた駅員さん…
謝らなくてもいいのにな…駅員さんたちも一晩中大変だったろうに。

あんな豪雨のあとでも出勤するという日本人たち。
でも集中豪雨だから被害が出ているところと
大した被害にならなかったところとの差が大きい。

お得意さんに電話すると、もう仕事どころじゃない会社もあり
心が痛いのだった…(泣)

この豪雨から数日後…伏見のオフィスにいると
外気がなんだか臭かった。
伏見からだいぶ遠いけれど
被害の酷かった北区?だったかな?そこから
風に乗って汚水の臭いが流れてきているらしかった。

水害は水が引いたあとがまた地獄なのである。

そんなこともあって、
うちには非常用の水やちょっとした食料が常備されております。

で、これが水に浸かって屋根しか見えなくなったバスです。
急に水がブワワワワー!っと浸水してきたのだけど
乗客はみんな逃げて無事だったそうです。
それは、7年前の9月11日だった。〜名古屋集中豪雨のお話〜_f0089355_052925.jpg



「自然をなめんなよ。人間社会なんざひとひねりだ。」

と、思い知った出来事でありました。

by kamacosan | 2007-09-11 00:06 | あの頃 | Comments(0)


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