小豆島と姫路城と…嵐の海をフェリーで渡る話。


この美しく可愛らしいつぶつぶは…
「おいり」といって、香川県でお嫁入りの時に配る
餅米を使ったお菓子です。

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TVでマツコさんがわーわー騒いで食べていたので…(笑)
一度食べてみたかったの…♪
優しい甘みと何とも言えない不思議な食感で癖になります☆


夏休みが終わりそうな頃…
家族で四国は香川県の小豆島に行ってきました。

これはホテルの窓から見た景色。
「エンジェルロード」といって、向こう側の小さな島へ
歩いて渡れる道が干潮の時だけ現れます☆
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当たり前だけど周りは海だらけ!!
瀬戸内海の海はあまり波が荒く無くて
穏やかで美しかったです。
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到着初日は「二十四の瞳」の舞台になった所へ行ったり
あちこち島巡り♪
翌日は最近歴史にはまっているチャキくんもいることだし…
小豆島からフェリーに乗って姫路城を見に行きました。
航行時間は約90分♪
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子ども達はこんなに長く船に乗った事がないので
船酔いしないかな…と心配だったけど…
なんと船内は出来立てのファミレスのようにピカピカで
座り心地のよいソファー席があったりと快適☆
乗客も少なくて使いたい放題で
せいちゃん大喜び!!!(笑)
全く船酔いしませんでした♪
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デッキに出て奇麗な海の写真を撮るせいちゃんを撮るパパ…
を撮るわたし(笑)
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実直なチャキくんは船内で夏休みの宿題の日記を
せっせと書いていました…真面目!!

姫路港から車で10分程でもう姫路城に着いちゃいました!
なんというアクセスの良さ!!

別名「白鷺城」と言われているだけあり
白く美しいお城でした。
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いままで熊本城と私の故郷の宮崎県にある綾城と…
あとひとつくらい天守閣にのぼったことがあるのですが
姫路城が断トツに広くて天井も高めでした。
凄く権力もってたんだろうな…
江戸城が焼け落ちずに残っていたら…どんだけだったのだろうか?
と思いめぐらしました。
重機等無い時代にこれだけの建物や石垣をつくるなんて
昔のひとのど根性と知恵は凄いですわー!


姫路城を堪能した次の日は、
小豆島のあちこちを回って高速船で高松港へ戻って…
なんて予定でしたが…心配していた台風15号が接近してきてしまいました!
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凄い風でフェニックス(ヤシの木みたいなやつ)も
ブンブン揺れています。
宮崎にいた頃の猛烈台風のあの感じを思い出しつつ…
帰りの船が欠航しないかと心配に…
今日高松へ戻ってそこから成田行きの飛行機にのらないといけないのよ〜!

そしたらね、高速船(高松港まで35分)は小さいから危なくて欠航に!
でもフェリー(高松港まで約1時間)なら出航するとっ!!
よし!フェリーで帰るぞ!
強風吹き荒れる中港まで行きフェリーへ乗り込んだ。

あのファミレスみたいな船内かと思ったら…
今回のフェリーはレトロな感じの昔ながらの「喫茶店風」でした。
ゲーム機もレトロで…これはこれでいやに落ち着く船内(笑)
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でも結構古いのかな?トイレは客室内になくて
後方のデッキに出るガラス扉を開けて一旦デッキにでて
すぐ横にトイレがあるという半分外な感じのおトイレでした。
ちょっとこの位置にトイレあるの怖いな…
等と思いつつ…売店でうどん頼んで食べたり
お菓子を広げて寛いでおりまして…
パパが「ちょっとデッキにいってくる〜」といって
暫くすると…

「どーーん!どどぉーーーん!!」

急に下から突き上げられ、左右上下に激しく揺れ出した!!
空は雲っているものの、明るい部分もあったし
雨は激しくなく今までたいして揺れてなかったのに
急に嵐のまっただ中のような状態に!

私達が座っていたのは売店のすぐ横の窓側。
帰りのフェリーはまあまあ乗客も多くて
窓側の席は全部埋まっている感じ。
あちこちから短い悲鳴が聞こえ、みな不安そう。

そんなに長くは続かないかな…出航するくらいなんだから♪
とお気楽に思っていたわたし…

次の瞬間海の恐ろしさを思い知る事になるのである。

デッキに出て行ったパパがまだ戻らない。
心配していると激しく船内が傾き
売店の雑誌の棚が私らの席めがけて滑ってきた!
棚はこれ→「第二しょうどしま丸」の売店
スローモーションのようにゆっくり見えたので
子ども達や隣の席に衝突しないように滑ってきた棚を掴んだわたし。
それを見て隣の席のおじさんが揺れる船内のなか棚をもとの位置にもどし
滑って来ないように踏ん張ってずっと抑えててくれた。

と、次の瞬間また激しく左右に揺れ
「バァアーーン!ガッシャーーン!」
とデッキに出る為のガラス扉が木っ端みじんに割れた。
左右に揺れた際に激しく開閉して衝撃で割れたのだ。

え…パパ…パパはどこ?
まさか海に投げ出されてない?

もの凄く不安になり、デッキに探しに行こうか
いや子ども達をおいて私が行くのも危険だし…
どうしたもんかと思っていたら…
割れた扉の向こうに「サササ…」とカニ歩きしながら
横切るパパの姿が!!

生きてる!!

割れてない方のもう一方の扉から無事に船内に帰還。
もーー!怖かったよーー!
だから今日はデッキに出ない方が良いと思うよって言ったのにー!

てかこれ…トイレに入ってる最中とかだったら
どうなってたんだろうかと…(汗)
船に乗る前にトイレに行っといてよかったよー。

それにしても揺れる揺れる。
進行方向に向かって右側の席にいたんだけど
左に傾き気味だったので、左側の席の窓には…
「水面」と「波しぶき」しか見えない!
時々「え?今ジャンプした?」って感覚のどーン!という衝撃(汗)
右側の窓の外を見ちゃうと、水平線が激しく上下し
目がクルクル回るので余計酔う!
チャキくんは窓枠とテーブルを掴み
床を見つめ「オレは今船と一体になっている!だから揺れてない」
と錯覚をさせる作戦で乗り切る。
せいちゃんの方は気持ち悪くなって吐き出す。
おゲロ用の袋は沢山用意していたので素早くセット!

救命胴衣を着け出す人達も現れた。
韓国のあの事故が頭をよぎった…。
でも日本の船長が我先に逃げ出すはずはない!
荷物もバカみたいに積んでないし積載量も大丈夫なはず。
でも…と…ちょっと覚悟はしておいた。
せめて子ども達だけでも…とか一応いろいろ考えつつ
「大丈夫だよ、もう少しで着くからね」と
出来るだけ余裕な感じをかもし出して言っておいた。

しかしこんなに揺れてるのに船内放送一切なし。
今日は途中荒れるので甲板には出ないようにとかいう
事前アナウンスもなし!
飛行機なら機長が「これから揺れが予想されます。シートベルトをつけて…」
なんて言ってくれて皆を安心させるのだが
海の男たちはそんなことしねーのだ!!
てかそんな放送かけてる暇もないのか???
結局売店のおばちゃんがだいぶあとに放送かけた。
「動かないで座っててくださいねー」と叫んでた。
もうおばちゃんだけが頼り!

ふと気が付くと、先ほど割れたガラスを
船員の方々が何ごとも無かったかのように
フツーにほうきではいて、掃除機で吸って…
ガンガン揺れてるのにふっつーーに掃除してたっ!!
凄いな…これってこの状況って良くあることなんだろうなと
彼らの様子をみて悟ったね。

この船に乗り馴れているっぽい乗客の一人が
誰かと話してるのが漏れ聞こえてきた
「今がピークだって」と…
しかし船内放送はない(笑)

どれくらいこの恐ろしいアトラクションにゆられてただろうか…
多分20分〜30分くらいは生きた心地がしなかった。
あと15分程で港に到着しそうだなって頃
ようやく揺れが収まってきた。

ホッとして窓の外を見ると
高松港を出て小豆島に向かおうとるしているフェリーが向かってきているではないか!!
でええぇえええーー!?
こんな中出航するんだ!
あのシケたエリアに突入するのね!
スゲーな海の男たち!!
と大変驚いた!
陸路がないので船が出ないと物資も人も運べない。
こんくらいのシケならフェリーは出航するのである!

そんなこんなで…無事に東京へ戻ってきましたよ。
レポート長くなってごめんなさい♪
長くなったついでにこちらの動画もよかったら…

『荒れている大しけの海を突き進むフェリー』
https://www.youtube.com/watch?v=peJwzJkNVmU

きっとね、外からみたらこんな感じで航行してたんだろうね…アハハ(汗)






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by kamacosan | 2015-08-28 01:57 | わたくしごと | Comments(2)
Commented by tuchgarten at 2015-09-01 13:48
ギャーォーウ!
無事でよかったよーー
ユーチューブの映像見たけど、
おもちゃの船みたいに揺れてるじゃない!!
怖いとかそんな生ぬるいもんじゃないよねきっと。。
最悪を覚悟したカマコさんの心境を思って胃がキリキリしたよ。
せいちゃんとちゃきくんもこの若さで
いろいろ思っただろうね。
パパさん…カニ歩き…
カマコさんの表現がおもしろすぎてパパさんと子どもたちの様子に
笑ってしまいました。ごめん!
でもみな無事で本当によかった。

九州、夏休みナっガーーー(泣)
ちっこいほう、今日からやっとよ。
このちっこい子は冗談でも謙遜でもなんでもなく
本当に本気で毎回疲れる…

Commented by kamacosan at 2015-09-02 16:38
⚫︎tuchgartenさん⚫︎
いやぁ、ほんと身の毛がよだったったよ!
生きて帰れたからこその、笑い話!!!
てか今ね、PCがないのでiPadで打ってるんだ。
めちゃやりにくい!
遅い!パソコン習いたてのお年寄り状態!


* 糸こもの作家 * ときどきイラストレーター *


by kamacosan.(カマコさん)

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